2021年9月23日現在で阪神タイガースの順位は2位です。
一度は2位と8ゲーム差をつけるほどの圧倒的な強さを見せていたタイガースですが、今は1位のヤクルトにゲーム差は0であるものの勝率の関係で逆転され、3位の巨人とのゲーム差も2と、三つ巴の接戦になってしまっています。
では、なぜ後半戦になってここまで差を詰められてしまったのでしょうか。考えられる理由をいくつかあげてみます。
- 打順が固定できていない
- 積極的な走塁が見られなくなった
- 絶対的4番の不在
打順が固定できていない
前半戦はほとんどの試合で打順が固定できていました。1番近本から始まり8番中野、そしてピッチャーというふうにです。ところが、それが今となってはどうでしょうか。前半戦は2番で出ていた糸原を3番にし、3番で出ていたマルテを4番に、そして5番から7番までの流れを大山やサンズ、ロハス、佐藤輝明で回しているといった有り様です。これが上手くはまっていないのでランナーが出てもそれを返すことができないというのが現状です。
積極的な走塁が見られなくなった
近本と中野は現在盗塁王を争うほどの盗塁数を誇っているものの、その数は20ちょっとであることは正直物足りなく感じます。前半戦はもっと盗塁を敷けることが多かったですし、それが点に絡むことで試合の流れを持ってくることができていたように感じます。勝負どころでの代走は相手にとっても脅威であるいことは間違いないと思いますが打線がつながっていない今だからこそ、常に試合に出ている選手のもっと積極的な走塁が見たいものです。
絶対的4番の不在
この問題はもう長年のタイガースの悩みであり解決しなけらばならないことではありますが、ここにきてその問題が再び浮き彫りになっているように感じます。1位のヤクルトと3位の巨人にはそれぞれ、村上と岡本という文字通り日本を代表する4番バッターがいて彼らがチームを引っ張っている印象があります。一方で阪神は、外国人バッターを4番にしたりと本来そこにいるはずの大山の調子が不十分であることからどっしりと構えてくれる存在が欠けています。佐藤輝明を4番に据えている時期もありましたが、彼の今の状態とルーキーであるということからもまだ荷が重いように感じます。誰かが、いや、やはり大山が4番として確固たる存在感を示してほしいですね。
最後の最後まで結果が読めない今シーズンのセリーグ。2005年の優勝以来、その栄光から遠ざかっている阪神タイガースが16年ぶりの優勝を私たちに見せてくれることを期待したいですね。